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プロジェクト管理にベトナム人を配置させないこと

執筆者の写真: Daisuke NeigisiDaisuke Neigisi

オフショア開発の落とし穴

ベトナムオフショア開発は、コスト削減やエンジニアリソースの確保といったメリットがある一方で、管理体制が不十分だとプロジェクトの成功率が大幅に低下します。特に、日本企業が直面する最大の課題の一つが「プロジェクト管理をベトナム人に任せることによる失敗」です。


なぜプロジェクト管理をベトナム人に任せると失敗するのか?

  1. 文化・ビジネス習慣の違い 日本とベトナムでは、仕事の進め方や報連相(報告・連絡・相談)の概念が異なります。日本的な細かい進捗管理や品質管理の基準をそのまま適用するのは困難です。

  2. 曖昧な指示が伝わらない 日本のビジネス文化では「察する力」が重視されますが、ベトナムでは明確な指示がなければ動けないことが多いです。日本人PMのような「暗黙の了解」が通じず、結果として認識のズレが発生します。

  3. エンジニア中心の思考 ベトナムではプロジェクトマネージャー(PM)も技術者出身が多く、開発者視点が強くなりがちです。仕様の変更や要件定義において、ビジネス目線での調整が不足することがあります。

  4. 納期意識の違い 日本企業は納期を厳守する文化が根付いていますが、ベトナムでは「まず動くものを作る」というスタンスが主流。スケジュール管理が甘くなり、納期遅延のリスクが高まります。


解決策:日本人PMの配置と現地ブリッジSEの活用

オフショア開発を成功させるためには、プロジェクト管理を日本人が担い、ベトナム側の開発チームと密に連携を取ることが不可欠です。


1. 日本人PMをプロジェクトの中心に据える

  • 仕様策定、スケジュール管理、品質管理は日本人PMが主導する。

  • 必要な指示は明確にし、都度ベトナム側とすり合わせを行う。

2. ベトナム人ブリッジSEの活用

  • 日本語が堪能で、日本のビジネス文化を理解しているブリッジSEを配置。

  • 技術面とマネジメントの橋渡しを行い、開発チームの円滑な運営を支援する。

3. 定期的な進捗報告とレビューの徹底

  • 週次・月次で進捗報告を義務化し、課題の早期発見を行う。

  • 日本側とベトナム側でレビューを実施し、品質を担保する。


まとめ

ベトナムオフショア開発を成功させるためには、日本企業がプロジェクト管理の主導権を握ることが不可欠です。日本人PMの配置、ブリッジSEの活用、明確な指示・進捗管理の徹底により、ベトナム人エンジニアの強みを活かしながらスムーズにプロジェクトを進めることができます。

オフショア開発での成功事例や具体的な支援策については、ぜひ当社までご相談ください。


 
 
 

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